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ごりごりと(15)

エクスターン初日。
ふうこは元気に帰って来た。

どうだった?

と聞けば、

え?何が?

と返すくらいの
気楽さで。

結局、
案ずるより産むが易し
まったく、問題なく
むしろ、想像以上に
その経験を楽しんで帰ってきた


そうそう、産む
と言えば・・・




お産の話が途中で終わってたんだった。

ふうこのお産を語りたくなった 話




車ですでに
下に降りる感じで
やばい!と思った。

産科の駐車場でも
何度かうずくまるほどに
陣痛の感覚は短くなっていた。

わずかの間をぬって
待合室に飛び込む。
混雑。
遅れて来た両親を振り返る。
のんびり、眺めている。

もうだめだ!

受付けの人に

「もう生まれます‼︎」

と叫んで、返事も待たず
診察室にずんずん進む。

にわかに辺りが騒々しくなる。

ここに寝て!
全開大!
頭見えてます!
生まれます!

これに乗って!

大騒ぎの看護婦さんたちの声に
むしろ
ようやく安心した。

もう産める。


ひといきみ して

産声。


良かった。間に合った。
ベッドの上で生めた。
じいじの車の中じゃなくて良かった。
駐車場の固いアスファルトの上じゃなくて良かった。
みんなが見ている待合じゃなくて良かった。

いろんな安堵が押し寄せた。

娘を抱き、
処置も終わり、
幸せに満たされた。

入院する個室に移動するため
分娩室を出たところに
両親が待っていた。

こちらが話す前に
先に母に声をかけられた。



良かったね❗️
安産で!


・・・・


わたしは 驚いて
答えられなかった、


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ふうこはこうしてうまれたんだ




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ごりごりと(14)

ずっと記憶の片隅にあったことが
ひとつのことがきっかけで
次々に 思い出されてしまう。

書こうとしていたことは
プレッシャーに弱いということ。
その中でも
「覚悟しとけ」とか
「大変だぞ」とか
不確定で 曖昧に飛ばされる
檄(げき)にめちゃめちゃ弱いということ。

だから、おそらく
目の前に課題の束を
山積みで置いたとしても
彼女はそれを
時間なり日数なり割って
必要なノルマだけを
タンタンとこなしていける。

ある意味彼女の気楽さは
そこにあまり完成度を
求めない というところにある。

とりあえず、やってしまえば
もう、それで思いを残すこともなく
涼しいものである。

だから、中学生高校生の期末テストなど
部活をしながら時間的にはやりくりしただろうが
やりくりした分、試験直前には
おつりが来てるくらいだった。

試験直前の追い込みが一番集中するだろうに
もう、そのときには余裕のよっちゃんで
鼻歌交じりのよしこさんだった。

ところが、見えない敵というか、
曖昧で、中途半端な
ことば に よる プレッシャーというのは
いとも簡単に彼女を押しつぶす。

今回のエクスターンでは
先輩に
「中途半端な気持ちで行ってはいけない」
と言われたことばに震え上がるのだ。

何が中途半端なのかわからない
何を覚悟すればいいのかわからない
どんな厳しい環境が待ち受けてるのだろう

そんな、脳内モンスターと戦い
一週間ほど前からは
呼吸が浅くなり
三日前からは不眠になり
とうとう、前夜、当日の朝には
腹痛を起こした



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お腹を壊したふうこを見たのは
赤ちゃん以来かも。
いや、赤ちゃんのときだって
お腹を壊したふうこは
記憶にない。

ふうこ ピンチ!






ごりごりと(13)

今思い出せば、当時はまだ
部活も引退する前ではあった。
ふうこは冬には市の強化選手にも選ばれ
秋口の県大会が終わるまでは
むしろ、部活もハードな時期でもあった。
しかも部長で、後輩の
練習メニューもつくらされていた。

夏休み前にほとんどの部活で
三年生は引退し
当然、学習塾もその前提で
夏期講習プログラムをつくる。

確かに大変ではある。

でも、そんな具体的な現実的な事実ではなく

「大変だから覚悟しとけ」

この言葉にびびりあがるのだ

その証拠に、夏休みが始まってからは
大変そうだった、
という記憶が わたしにはない。

それこそ、決められたことを
ごりごりと やり通すことに
迷いはなく いっそ すがすがしいくらいだった。

それでも、夏休みも終わった秋頃
いよいよ部活の大会も近づいた頃
いや もしかしたら
それも終わったころ
何度か、やはり、真っ青な顔で
「塾を休みたい」
と言ったことがあった。

こんなとき わたしはすごく迷う。

わたしはもともとぬるい性格なので
「休んじゃえ!休んじゃえ!」
というタイプ。

でも、だからこそ こんなときは気丈に
「いまは大切なときだからいってらっしゃい」
と、言ってあげられる母でありたい

と思う。

ふうこへの同情と
自分の母としての理想の
葛藤で ふらふらし
顔色を見つめる娘の眼差しに
つぶれそうな気持ちになった

DSC03105.jpg
湯島天神
たくさんの合格祈願の絵馬


結局どうしたかは
あんまり覚えてないし
大事でもない。

受験が大変!

というのはまさしく
そういうことなのだ。

で、そんな葛藤を何度か
やり過ごすことで
強くなる。

ふうこはふうこで
そうやって
強くなっていったのだと思う。


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いよいよ時間がなかった大会直前
学校まで迎えにいって
塾まで送って行くことがあった。

一度だけ

中学から少し離れた
作業着屋さんの斜め前の歩道のかげで
お腹空かせて
菓子パンをほおばって待ってたことがあった。
車でその姿を見つけたとき
とても切なく感じたことを
覚えてる

ごりごりと(12)

ロースクールに通うふうこが
昨日からエクスターンシップで
法律事務所に通っている。

実はこのゴリゴリ娘、
極端なびびりで
未体験のことに対する、
というか、
過酷な体験を要求されると
びびって、震え上がって
動揺する。

これまでで一番
それが顕著だったのは
中学3年の夏休み前、
当時通っていた学習塾は
難関私立も対象にしていたため
課題の多い塾ではあった。

問題はそんなことではなくて、

「夏になったら大変だぞ!
覚悟しとけよ!」

くらいの、発破はかける。
先生方は。
だって、そこは学習塾で
しかも、彼女らはその年、
まさに 受験生だから。
そりゃ当然。



DSC03112 (1)
湯島天神のおみくじ


でも ふうこは、この
ゲキに震え上がり
びびりあがり、
うろたえた。

当時、駅まで迎えに行き、
家までの10分ほど
その日あった出来事を
おしゃべりしながら、
帰り着くのが常だった。

それが、ゴールデンウィークを過ぎたあたりから
「夏期講習すごいんだって」
という話で真っ青になって
ふるえるようになった。

で、これが面白いのだが、
何がどうだから大変!
というのでもないのである。

「夏休みは覚悟しとけよ」

この言葉に
震え上がるのである。


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ふうこ 覚悟し過ぎ




アンドロイドなたけお(27)

朝電話して
特に用事がないなら
晩ご飯でも食べに来れば と 誘った

電話を切ってから
その日がもう日曜で
明日はまた仕事なんだから
早めに来ないと
何時間もいれないんだった
と気づいた。

すぐにおいでよ

とあらためて電話をしたら
もう出るところだという。

なんというか、
そのノリの良さというか
こちらとリズムがあってる感じ、
打てば響く感じ、
もう、ただそんなことでさえ
大人なアンドロイドを感じてしまう。

制御されてきた感じ。

201408160848003f3.jpg

もう、この子と
周波数があうこともないのかなぁ
と感じることもあった去年の春。

いや、むしろそれがあたりまえ。
たけおはたけおの
ペースで生きていて
無理やり、こちらに同期させようとしたから
互いに バグを起こしたんだった。

そんな諦めとも達観とも思える境地に
至ったからこそ
たけおはむしろ
安心して ゆだねてこれるのか。

とても穏やかな表情で帰ってきて
いまの生活がとても
充実していることを
感じさせた。


ドタキャンされてほんとは
ちょっとうれしかったでしょ?

と聞けば、

破顔一笑

「嬉しかった」と。

ただ びっくりは したらしい
私がもうひとりビアガーデンを
楽しんだから
お流れに と いういきさつに。

しかも、友だちとの約束を断ってまで
私に付き合うつもりだったらしい。

つぎおからは
渋谷ひとり飲みに
ドン引きされるも
称えられた

「ひいたわ〜
でもお母さんすごいよ!
50歳なのに戦ってるよぉ!」



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なんだか
「50歳なのに…」
というフレーズに
とても励まされた。
嬉しかった



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